わかち合う時を求めて、

わたしたちの共有地をつくる


日々詩喫茶室|日々詩編集室


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序章 序幕|満月の夜に

2022年1月某日
書籍「シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々」を読み終え、新しいプロジェクトの構想がぼんやり頭に浮かんだ。

2022年2月1日
満月の夜に久居本町商店街を散歩していたとき、いつもはシャッターが閉まっているお店から光が漏れていた。

気になって外から覗いてみると、本棚に整然と並んだ本に次ぐ本の姿を見て、この場所が次のプロジェクトの店舗になることを確信した。

お店は創業100年以上の印鑑屋「印パクト秋田」であることを知り、張り紙に目をやると久居店は閉業し、津店で営業をしていることがわかった。

店主さんに話を聞いてもらいたいと思い、つないでくれる人を探し始めた。

近所に【代表は髭面ですがお気軽にお入りください】と書かれた看板があることを思い出し、気軽に入るには勇気がいったが「ひさい不動産コンサルティング」の扉を開いてみた。

現在のプロジェクトとは異なる漠然としたイメージを説明して、店主の秋田さんとつないでほしいとお願いした。

すると、秋田さんとは知り合いとのことで、内覧させてもらえないか聞いてみると約束してくれた。

数日後に電話があり、秋田さんから連絡があると思うから少し待ってほしい。と言われた。

一か月、二か月、三か月待っても連絡はこなかった。
このままではいけないと思い、津店に行ってみた。

初めましての挨拶をし、少しは構想がまとまってきたプロジェクトの説明と店舗を使用したい旨を伝えた。

秋田さんは紳士だった。

目を見て、じっくり話を聞いてくれ、賛同してくれた。

ただ、津市国際交流協会の代表を務める秋田さんにとっては大事な国際交流の場でもあり、貸すことは難しいとのことだった。

それでも一回、二回、三回と津店を訪ねて、これまでに取り組んできた居場所づくりの記事が掲載された冊子や書籍を手渡した。

三国志の三顧の礼(劉備玄徳が諸葛孔明に軍師になってもらうために三回お願いしに行った)の逸話を胸に、三回はお願いしに行くことを決めていた。

それでも、店舗使用の許可はもらえず、他の不動産を当たるなどしたが、どうしても直観を信じたかった。

2022年8月8日
店舗の使用許可がない中でプロジェクトの仲間(COMPANY)づくりが始まる。

2022年11月8日
皆既月食の日にホームページを公開。

奇跡と感動の三か月が始まる以前の物語。

2022年11月10日
HIBIUTA AND COMPANY 大東悠二

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